胃痛
皮肉なことに、過食嘔吐を3日連続でせずに済んでいるにも関わらずひどい胃の痛みが連日続いている。しゃっくりが出ると肋骨の内側が痛む。
相変わらず体重を増やすこともたくさん食べることも恐怖の対象で、少しだけ食べてもうやめようやめよう太ってしまう、と思いつつ時間を過ごす。
家にいて何もしていない時間は、つまり食べることを我慢しなければならない時間でしかなく、私にとって苦痛でもあった。
読書は何よりの趣味であるので古本をたくさん買い込んでは思う存分読み耽っている。過食に費やするよりどれほど有意義か計り知れない。
最近よく読むのは真梨幸子さん、乃南アサさん、角田光代さん(この人の短編集は本当に秀逸なもの揃いでほぼ全ての短編集を網羅してしまった)。
可愛い服やコスメをネットやsnsで見るのも楽しいが購入に至ることは稀だ。どういう風の吹き回しか、過食が抑えられるようになってからというものお金を使うことに抵抗ができてしまった。
過食をしていたときは金を湯水のように使っていたにもかかわらず、我ながら理解に及ばない。
朝昼抜き、夜は生野菜とできるだけ少ないお菓子、、という生活にいつまで耐えられるのか、また過食を毎日のように繰り返す日々が戻ってきてしまうのか、私にもわからない。二度とごめんだとは強く感じる。
ただ過食をしなくなってからというもの揚げ物やご飯、麺類を一切食べることができなくなってしまった。吐かないのだから食べることができない。ケーキやパン、大好物のタルトやチーズも食べられなくなった。それでも吐いてまで食べたいとは思わない。野菜やタンパク質である程度空腹を満たすとそれらへの渇望は抑えられる程度にまで蓋をすることが出来るからである。
一体いつまでこんなふうに生きていけばいいのか。終わりの見えない暗闇の中で今日も死んでいない。あえて生きているとは言わない。