進展なし

今より20kg以上体重があった頃の写真を見返す。

今より手足はずっと太くて、ただでさえ骨格のがっしりしている肩や胴や腰回りはゆったりした服装でもカバーしきれないくらいに重みを纏っているが表情は生き生きとしている。


自分の今の二の腕を見つめる。

簡単に手で掴めるほどに細い。腕というより枝のように見える。

椅子に座ると骨が痛い。硬い壁にもたれると背骨が刺さる。寝転ぶと腰の骨が身体の下でごりごりと音を立てて床に当たる感覚がある。

それ以上に辛いのが冷えである。

気温が15度を超えても風が吹くと寒さで立っていられない。ひどいときには手足の感覚がなくなる。或いは痺れる。

低栄養の影響か、ものを記憶することが苦手になり判断力も低下し、うっかりミスが増えた。いいことなど何一つない。それでも体重が増やせない。健康になるのが怖い。


相変わらず胃が痛い。


ゴールも見えない。

それでも今日も死なない。